PBS(-)

実験関連

皆さんはPBS(-)について調べたことがありますか。

私が大学生の時に研究室配属された当時は、何も考えずに言われるがままにPBS(-)を使っていました。

社会人となり大学で研究にすることになって、PBS(-)について調べてみました。

細胞培養で頻繁に使用されるPBS(-)について、少し詳しく説明します。

この記事で分かること

PBSとは何か

・PBS(-)の(-)意味

・PBS(+)もあるのか

PBS緩衝液の種類

PBSの組成

PBSとは何か

まずはPBSとは、

Phosphate-Buffered Salineの略で、日本語では「リン酸緩衝生理食塩水」です。

細胞を扱う実験でよく使用される緩衝液*1です。

*1緩衝液は、酸や塩基を加えても希釈しても、pHをほぼ一定に保つはたらきをもつ

PBS緩衝液は生体内で無毒であり、等張になるように調製されて細胞洗浄溶液として用いられます。

(-)の意味

PBS(-)の(-)は、カルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていないこと意味します。

このカルシウムイオンとマグネシウムイオンは、接着に関与しています。

マグネシウムイオンは、細胞とシャーレ(培養皿)との接着に関与し、カルシウムイオンは、細胞間接着に関与していることが知られています。

そのため、細胞培養の継代において、細胞をシャーレから剝がしたり、細胞をWash(洗浄)する際は、PBS(-)を使用した方が良いことになります。

接着細胞をトリプシン/EDTAを用いてシャーレから細胞を剥がす際にEDTAはカルシウムイオンとマグネシウムイオンと結合して働かなくさせます(キレート)。

培養液にはカルシウムイオンとマグネシウムイオンが豊富に含まれているため、EDTAだけではキレートしきれず、PBS(-)である程度カルシウムイオンとマグネシウムイオンを除く必要があります。

PBS緩衝液の種類

PBS緩衝液の種類はいくつかあります。

PBS、DPBSがあり、カルシウムイオンとマグネシウムイオンが入っているものないものがあります。

DPBSは、Dulbecco’s Phosphate-Buffered Salineの略で、

PBSとDPBSの違いは、リン酸塩の濃度です。

DPBSは、PBSに比べてリン酸塩の濃度が低いです

PBSの組成

PBS(-)に加えて、DPBS(-)の組成も以下にまとめました。

調整後、オートクレーブ(121℃、20分)します。

1x PBS(-)、1x DPBS(-)は、10xを滅菌MilliQで10倍希釈して作製します。

もし、PBS(+)を使用したい時には、大きく2パターンあります。

①フィルター滅菌した9M CaCl2、5M MgCl2を滅菌した10xPBS(-)もしくは、10xDPBS(-)に最終濃度が9mM CaCl2、5mM MgCl2になるように添加すします。

②調整した10xPBS(-)もしくは、10xDPBS(-)に粉末の塩化カルシウム(CaCl2・2H2O:1.33g)と塩化マグネシウム(MgCl2・6H20:1.02g)を入れ、フィルター滅菌を行います。

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