研究におけるインパクトファクター

研究関連

この言葉、大学で研究をしていて論文を書いたことのある経験がある人なら耳にしたことがあると思います。

研究者の多くはこのインパクトファクターを気にしていると思います。

今回は、インパクトファクターについて解説してみます。

この記事で分かること

インパクトファクターとは何か

・インパクトファクターの算出方法

・インパクトファクターは参考値にするのがよい

インパクトファクターとは

Impact factor(IF)。また、Journal Impact Factor(JIF)と呼ばれることがあります。

「学術雑誌(ジャーナル)の影響度を評価する指標」となり、数値で表されます。過去2年間に学術雑誌に掲載された論文が他の学術雑誌に引用された数を元に、毎年算出されています

インパクトファクターを調べると、2年間で算出された値だけでなく、3年間、4年間、5年間で算出された数値が見れるサイトもあります。

たまに私の論文のインパクトファクターが◯点と言う人がいますが、正しくは私が投稿した学術雑誌のインパクトファクターが◯点です。

一般的にインパクトファクターが高いほど質の良い雑誌と言われているので、多くの研究者は高いインパクトファクターの雑誌へのアクセプトを目指します。

異なる分野の人がジャーナルのインパクトファクターで論文の質を把握しやすい指標でありますが、インパクトファクターのみで必ずしも論文の質を評価することができないと言われています。

例えば、

・過去の報告を元に実験を進めるといったプラスの引用もあれば、批判する目的で引用することもある

・組織的にある学術雑誌を引用数を稼ぐことができ、意図的にインパクトファクターを上げることができる

・ある一定期間の数値から算出しているため、同じ学術雑誌でも10年前に掲載された論文は現在の雑誌のインパクトファクターを反映していない可能性がある

このように単純にインパクトファクターでは論文の質を評価することができず、あくまでも参考値に過ぎないです。

インパクトファクターの算出方法

先程の説明したように、

過去2年間に学術雑誌に掲載された論文が他の学術雑誌に引用された数を元に算出します。

例えば、学術雑誌Aの2021年のインパクトファクターを算出します。

(A):学術雑誌Aが2019年に掲載した論文数ー500報

(B):学術雑誌Aが2020年に掲載した論文数ー450報

(C):対象の雑誌が2019年、2020年に掲載した論文が2021年に引用された回数ー2500回

学術雑誌Aの2021年のインパクトファクター=(C)/(A)+(B)

上の式に具体的な数値を当てはめると、

学術雑誌Aの2021年のインパクトファクター=(2500)/(500)+ (450) = 2.631

となります。

このように引用された回数が増えれば、インパクトファクターも上がることになります。

異なる学術分野の雑誌同士の比較はできない

学術分野が異なれば、研究者人口や論文の引用トレンド、異なる分野からの論文引用など様々な要因により、インパクトファクターが決定されます。

そのため、異なる学術分野同士をインパクトファクターで比較しても意味がありません

これを知る前、私と異なる分野で研究をしている友人が高いインパクトファクターの雑誌にアクセプトされた時には羨ましく感じましたが、今は異なる分野のインパクトファクターと比較することはなくなりました。

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